器械類の手入れ
器械類のメンテナンス方法を説明します。
●圧力 各種ユーティリティボックスの水圧力計表示 0.09〜0.19MPa(1.0〜2.0kg/平方cm) ユーティリティボックスのエアー圧力表示 0.44〜0.49MPa(4.5〜5.0kg/平方cm) |
長期休診・週末,診療最終日には、ガスや水道の元栓、電源は全て切ること。
●自動現像器
処理液槽内のフロートスイッチが、水垢などで固着することがありますので、よく水洗いした後、各槽に規定量の水を満たしておいてください。処理ラックは水洗後、ゴムローラーが乾燥しすぎるとヒビ割れいたしますので、バット等に水を入れ、浸けたままにしてください。
●オートクレーブ 各種
オートクレーブ清掃剤等でチャンバー内を清掃後、水タンク内の水を確実に排水させてください。
●スチームクリーナー
ドレンスイッチにより装置内の残留蒸気を排出後、水タンク内の水を、確実に排水させてください。
●ファーネス類 各種
炉内清掃をしてください。特にポーセレンファーネスはステージを上昇させてください。
●除菌洗浄水生成器
添加液ボトル及び本体内の添加液を抜き、添加液タンクに水を入れ、約10分間連続吐水後、タンク内の水を抜いてください。尚、電解添加液は中和処理後、捨ててください。
●ホルマリン殺菌器
各液を確実に排液してください。30℃程度のぬるま湯を、ホルマリンタンクには50cc、中和液タンク、消臭液タンクには、500ccを入れて、数回流して清掃してください。電源スイッチを切り、コンセントを抜いてください。薬液カウンターのリセット操作はご使用前に行ってください。
■設備器械について
○チェアーやパノラマX線装置(ヘッドアーム部)は最下位まで下降させてください。
○寒冷地では、除菌フィルター、ステラポアーの水抜きをしてください。
○コンプレッサーのドレンを排出させてください。
○ハンドピース類は指定された給油や洗浄を行ってから保管してください。
(オートクレーブ滅菌は診療開始前に 行ってください。)
○器械のメインスイッチは必ず OFF にしてください。
■レセプト用デンタルオフィスコンピュータ
作業開始に備え、インクトナーの点検や用紙在庫の確認と共に、早めの補充をお勧めください。
■インプラントバーの術後管理
〇術中の器具の取扱い
使用した器具は、滅菌精製水や生理食塩水の入ったシャーレに入れ、乾燥させないで下さい。
〇ナイロン(ハブラシ)ブラシによる洗浄
器具についた血液などの目に見える汚れを、中性洗剤を使用し、ブラシで落として下さい。
〇消毒
消毒用アルコールを使用し、漬け置き消毒します。
〇流水による洗浄
水道水にて流水洗浄を十分に行う。
〇超音波洗浄器による洗浄
精製水を用い、超音波洗浄を5分間行う。器具同士の接触による不動態被膜を壊さないようにする。
〇アルコールによる脱水
消毒用アルコールに器具を浸した後、取り出して自然乾燥して下さい。
〇保管
完全に自然乾燥後、ツールケースにきちんと戻し、保管する。
〇滅菌
オートクレーブ滅菌は、精製水を手術の1〜2時間前に実施して下さい。また、乾燥工程を出来れば省き、さびの発生を防ぐようにしましょう。